【出羽守徒然記】 其之壱拾五


皆様、お晩で御座る、出羽守義光であるぞ。

縦に長い日ノ本列島、すでに梅雨明けしたところも多いが、東北はまだの様じゃ。

いい加減明けてくれぬと夏が終わってしまうぞ?

今年の夏は海に潜ってを生け捕りにしようかと画策しておるのに・・・。

 

さて、昨日、8月2日は某にとって特別な日であった。

遡ること418年前、翌年から慶長年間になろうとする、文禄四年(1595年)8月2日、我が愛娘「駒姫」が京の都は鴨川の三条河原で、30余名の女、子供と共に非業の死を遂げた日じゃ、享年15歳。

北の関ヶ原と言われた、慶長出羽合戦、最上が長谷堂城で直江山城率いる上杉軍と戦う5年前の出来事じゃ。

関白豊臣秀次の側女(そばめ)となり、京の都へと着くなり、何の罪もない駒姫(お伊万の方)が悲劇的な最後を迎えるに至った経緯はあえてここでは触れぬ。

それを書き綴ったところで、虚しさや無念の想いに苛まれるだけじゃ。

権力の権化と化した豊臣家内の勢力争いに、何も知らず巻き込まれ、濡れ衣を着せられ世を去らなければならなかった事が不憫でならぬ。

確かに時代は血生臭い戦国時代ではあったが、当時の武士の世では、男はともかく女性や子供は助けるのが慣例であったはず?

ワシとて領内を守るために必要とあらば敵を斬ってきた。しかし如何なる由あれど、女子供を刃にかけるのは誇り高き武士として如何なものか。

しかも雅なる京の都で斯様な惨劇が繰り広げられた事実は、当時の人々にもとても衝撃的な出来事として受け止められたようじゃ。

今も昔も「権力」と言う名の魔物は人の心を狂わせてしまうものかもしれぬ。

これからの日ノ本の舵を取って行く方達には、過去の間違いを教訓として学び、皆が幸せを感じられる、より良い平和な国、世界を築くべく尽力を切に願いたい。

そうあってこそ、死んでいった者達も浮かばれると言うものじゃ。

 

駒姫の墓は、山形市緑町の専称寺と、京都三条大橋西の瑞泉寺の二つがあります。

2009_0922_151911これは山形市の専称寺にある駒姫の墓。専称寺はわしが亡き愛娘の霊を弔うために菩提寺として建てた寺じゃ。

残念な事にどちらの墓にも遺骨は収められてはおらぬ、それさえも許してもらえなかったのじゃ。

寺の敷地奥にひっそり佇むように建っておるのだが、何時も何方か心ある方々が御供え物や花を手向けて下さっております。

有難き事じゃ、少しは駒姫も寂しさが紛れるであろう。

「うつつとも夢とも知らぬ世の中に すまでぞかへる白川の水」

「罪を切る弥陀の剣にかかる身の なにか五つの障りあるべき」

この二つは駒姫の辞世の句と言われておる、今宵はこの句に込められた「想い」をもう一度考えながら床に着くとするかのぉ。

 

さて、【愛】の武将隊、明日は米沢市万世コミュニティーセンター「つくっぺ!あそぶべ!たのしむべ!夏のおしょうしなフェスタ」に出陣致しますぞ!

夏休み中のお子さんや家族連れと一緒に、賑やかに楽しい一日としたいものじゃ!皆さんにお会い致すのを楽しみに致しておりますぞ!

 

そして、我らの出陣はありませぬが、東北四大祭りのひとつ、「第51回 山形花笠まつり」が山形市で8月5日から7日の3日間開催されます。時間は各日18時から21時30分となっておる。

006

002

JR山形駅構内では祭りに向けて、お客様のお出迎え準備も整っておりましたぞ。

山形の夏を艶やかに彩る「花笠まつり」に是非お越し下され!

 

其れ出羽、本日は此処迄!

さらばじゃっ!!

 

カテゴリ:武将ぶろぐ| タグ:.| パーマリンク

【出羽守徒然記】 其之壱拾五 へのコメント

  1. ジャンボ鶴田

    昨日は腰痛ひどく…。やっと腰が動いて、夕方お墓掃除してました。草がぼうぼう。腰は今も痛く、足にしびれあります。

    駒姫様については、大河ドラマや本で知りました。確かに独裁者はいつの世にも。特に、第二次世界大戦中、後。大戦後に関しては、第二次世界大戦の火種が地域紛争になり、カンボジアでは絶句するしか…。僧侶、医者、学校の先生が次々と。大戦中は、ナチスドイツのユダヤ人迫害。そう言えば、メンデルスゾーンとマーラーはユダヤ人ということで、ナチスドイツは演奏禁止したようで。

    我々は、二度と同じ過ちはしてはなりませんね。我々が出来ることいえば、選挙を棄権しないことでしょうね。

  2. 耀子

    義光様☆こんにちは

    駒姫様の事、とても哀しく思います。そうでしたか、あれは8/2でしたか。。お寺様の奥に墓碑銘も刻まれずひっそりとあった様子、思い出します。争いの世が有る限り勝者敗者の理がありますね。。。。

    さて、今日は政宗様がご出陣なされなかったとか…政宗様の分も、炎天下の演武をこなされた事でしょう。
    最近の天気とうってかわり酷暑となり、体力が付いていかなくなりそうです。義光様の重装備での、これからの季節、お体がとても心配です(´・ω・`)
    休息を十分取って次々のご出陣に備えて下さい。

    出羽、またお会い出来る日までo(^o^)o

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です