【六右衛門ジャーナル】〜旅立ちの予感〜


皆様ごきげんよう、六右衛門にございまする。

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季節はすっかり秋にございまするな。

拙者は鉄馬の窓からふと、外を眺めておりました。

青々とした稲がもう金色に彩られていることに驚きつつも、時の流れの早さを憂いました。

景色が変わりゆくのと同時に我ら人の流れも日々変化しゆるものにございまする。

いつまでも”このまま”や”永遠に不変”ともいかないのが世の常。

今、我らはその大きく変わる動向の渦中にある身にござりまする。

そろそろ己を見つめなおすにはいい機会かもしれませぬ。

この度、拙者は原点回帰として自らの始まりの地を訪れて参った。

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時は室町時代。政宗様がお生まれになられた永禄10年の翌年永禄11年の話にございまする。

拙者の祖父に当たる支倉常正の三男、父上「山口飛騨守常成」は、元々現在の福島県福島市内にすんでおりましたが主君伊達輝宗様の命にて置賜郡立石村(現在の関地区)に移り住み申した。

関地区は会津と米沢とを結ぶ街道筋にあり、古来より特に人の行き交う要地であったそうな。

伊達家による会津侵攻計画の軍事的拠点であったこの地は、緊張感の高まる国境にございました。

故にかねてより武勇で名高かった父上はこの米沢領を守っておりました。

そんな折の元亀2年拙者は誕生いたした。

IMG_3845時は戦国の世となり、2年後には織田信長が室町幕府を滅ぼしまする。

この地にて母の子守歌を聞いて眠り、武士としての心得を身につけたのでございまする。

拙者は自分が海の向こうの世界を回るなど、この時は思いもしなかったであろう。

そして七年の月日が流れ、拙者は伯父上である「支倉紀伊守時正」の養子として川崎町へ向かうのでございまする。

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戦乱の世とて、現代の世とて、人は流れ行くもの。

この度、生まれた地米沢に舞い戻って半年。あっという間であった。

そういば近頃政宗様は次なる地へ旅立つ準備をしておられたなぁ。

政宗様と共にサン・ファン・バウティスタ号で世界を冒険するのを次の目標といたそうか。

さて…思い立ったら吉日というが如し。再び出航の支度でもしますかな?

では、本日はこれにて失礼致しまする。

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【六右衛門ジャーナル】〜旅立ちの予感〜 へのコメント

  1. 七海

    本日もお疲れ様でございまする!
    支倉様!ブログの内容が・・・まさか 政宗様を追いかけて出奔されませんよね(>人<;)
    この時期で余計にナーバスになっている七海です。
    旅立ちの季節は 必ずくるもの 出会いがあれば別れもあります。
    でも 支倉様は現世に蘇り半年 まだまだ沢山 温泉奉行にお聞きしたいことも御座いますし 沢山の笑いを頂けた事感謝しております。新しい支倉様にたくさん御目にかかりたいので 御さみしいことを言わないでください。
    なんか大変失礼なんかことを書いてしまい申し訳御座いませんでした。

  2. おまめ

    つね様こんにちは!(^O^)
    先日秋分の日は休みが取れず、仕事場で涙をのんでおりました…。

    政宗様とともに冒険の航海!いいですね…!
    想像しただけでなんだか楽しそうです。
    (しかしお幾つになってもやはり男性は冒険が好きなのですねゲフン)

    私自身も思い立ったら吉日!の、精神で日々生きておりますもので、迷うこと思うことがあってもピン!と降ってきたものを信じて動いてみた方が、後悔も少なくて良い結果になったりします(。・ω・。)

    話は変わりますが、そろそろ温かいものが恋しくなる季節。(米沢はとっくにかもしれませぬが…;;)つね様がよくお話しされる本場のショコラータが飲んでみたいです。

    長々と失礼いたしました

  3. あんみつ姫

    支倉様
    こんにちはヾ ^_^♪
    先日は上杉神社でのおもてなし、有難うございました。
    皆様とのお写真、どれも笑顔で素敵でした。
    秋晴れのよいお天気だったので、「田んぼアート」にも行ってみました。
    7月に行ったときはいろいろな色で彩られた「田んぼアート」が
    黄色と茶色に変わっていて時の流れを思いました。

    今回支倉様の生い立ち、生誕の地を紹介していただきましたが
    政宗様と支倉様は出会うべくして出会ったのですね。
    甦っての半年、政宗様とのご出陣はどれも思い出深いものだったでしょう。
    半年でも時が経つにつれ、支倉様の存在感は増すばかりでした。
    置賜の温泉地を訪れての体験記も大変ためになりましたよ。
    秋の行楽シーズン、一段落したら湯治に行ってみましょう。
    温泉武将としてのお役目果たされましたね。
    次なるお役目は
    政宗様と共にサン・ファン・バウティスタ号で世界を冒険するのも良し、
    また違うお役目でご活躍されるのも良し、
    これからも楽しみにしておりますので頑張ってくださりませ。
    それでは「なせばなる秋まつり」でお会いできますように。
    ご機嫌よう。さようなら(^o^)/

  4. ゆうこ

    常長様、こんばんはm(__)m

    常長様の原点の地。
    しっかりと後世に伝えられているようですね。
    支倉常長生誕の地歴史資料館があったとは存じませんでした。
    しかも入場料無料とは……看板の写真を見てついそこを見てしまいました(笑)
    常長様の功績は後の岩倉使節団に良い影響を与えておりますので、なくてはならない存在。
    今の日本が海外と交流できるのは常長様のおかげにございますね。
    サン・ファン・バウティスタ号……再び航海される御予定なのでしょうか?
    政宗様と御一緒なら怖いものはありませんね。
    御二人ならきっと広い世界を見て回ることでしょう。400年前叶えられなかったことを現代の世で存分に叶えて下さいませ。

    明日はなせば成る秋まつり。
    当日はVIPな御客様もいらっしゃるようですので、多くの方々に米沢の素晴らしさを感じ取って頂きたいですね♪
    では、明日お会い出来るのを楽しみにしております(^o^)

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