ぉ晩で御座る、最上じゃ!
いよいよ今年も師走じゃな。
さて、先月末にて愛の武将隊の【忍び】軒猿すみれが旅立ったのは既に皆様方御承知の通り。
控え目ながら、出陣に於いては事前情報の収集活動など、まさに【忍び】らしい活躍、
更に優れた画力を隠し秘め、愛の武将隊に、山形に素敵な財産を残してくれた。
最後の出陣も穏やかに、そして元気いっぱいに笑顔で無事お役目を務め上げた事を
最後の挨拶叶わなかった皆様のために、懐かしい写し絵と共に書き記しておきましょう。
新たな道にて己をバチバチ爆発させ、大輪の花を咲かす事を願うておるぞ!
さてと・・・
今年になって送り出した仲間は5名。
旅立つ者も見送る側も、別れとは寂しく切ないものじゃが、
どうせなら見送られる側がよいな、辛さが一度で済む(笑)
こうも頻繁に何人もを送り出すと辛さが骨身に沁みて敵わん、
どうか此度で最後にしたいものじゃな、年寄には毒が過ぎる。
されど今年も残るひと月まだまだ出陣が続き、真価を問われる正念場となる。
卒業して行った者達が胸を張って誇れる様、伝統に恥じぬ活動を心して引き継いで参らねばならぬ。
早速、今月最初の出陣は
12月5日(土)蔵王温泉スキー場開きに出陣致す!
今年の夏は、火山活動警戒区域に指定され観光に大きな打撃を受けた蔵王温泉、
冬本番ウインターリゾートシーズンへ向けて応援にと参る!
翌日の6日(日)は同じく蔵王温泉の応援に、
山形市、山形まるごと館 紅の蔵で行われる
「蔵王に行こうよ!じゅっきーくんフェス」に出陣じゃ!
こちらが山形まるごと館 紅の蔵、山形市のキャラクターはながたベニちゃんがお出迎え。
情報館、直売所、土産屋、そば処、カフェなど名前の通りまるごと揃った複合館。
この紅の蔵の「そば処 紅山水」さんで美味しい御膳を頂いたので御紹介致そう。
その名も「紅御前」
芹が香る蕎麦、好物の鮭いくら御飯、山形らしいひょう干しの煮物、香の物はおみ漬け、
サクサクとろーりとした牡蠣フライ、デザートはすいーとぽてと
1日20食限定のメニューじゃそうな。
山形をしっかり感じられ、すこぶる美味じゃったぞ!
蕎麦には日本酒、県内の銘酒もずらりと揃っております。
是非、皆様山形まるごと館 紅の蔵へお越し下され。
そうそう、山形市へお越し下さるなら是非とも御覧頂きたい所がもうひとつ!
山形大学小白川キャンパス内にある山形大学附属博物館
こちらの博物館、老朽化が進み、収蔵物が増えたため11月27日にリニューアルされたばかり。
収蔵品は、山形大学の前身である山形県師範学校時代から集められた古文書2万8893点をはじめ、
油絵や彫刻などの人文科学資料、化石・鉱物・剥製標本の自然科学資料など約3万2000点。
その中でも、皆様に御覧頂きたいのが
長谷堂城大手門扉
もちろん当時のままの本物、実物が展示されております!
館内は撮影禁止のためここでお見せ出来ないのが残念で御座るが、保存状態も素晴らしく見事である。
400数十年の時を経て今なお朽ちる事無く良い状態で残っておるにはしかと理由が御座る。
この扉は長谷堂城の門番を務めた家臣が廃城の際に預かり、代々同家の囲炉裏の間の天井に吊るして保存。
これにより煙で燻され虫に食われたりする事もなく、燻製状態にされ劣化することなく現在まで状態を保ったとの事じゃ。
昭和30年頃に山形大学附属博物館に寄贈され、本当に長谷堂城の時代と一致するのか、高感度加速器質量分析装置(AMS)という装置を用い、支柱の一部を削って採取し、放射性同位体・炭素14の質量を測定が行なわれた。
更に、建築方法についても念入りに調査され、結果、「長谷堂城の門」に相違ないとの御墨付きが出た。
扉は左右一対で、幅約2メートル、高さ約1.9メートル、材質は栗の木。
山形城跡の大手門や高麗門はこれまで幾度もくぐり、長谷堂城跡の土も何度も踏みしめて参ったが、
この長谷堂城の門扉をくぐると言葉にならぬほど感慨深いものが御座った。
しばし時を忘れて離れがたい衝動に駆られ申す。
百聞は一見にしかず。
皆様にもこの貴重な歴史の遺産を是非とも直に御覧頂き、何かを感じ取って頂きたく御紹介致した次第じゃ。
山形大学附属博物館には入館料無料でどなたでも御覧頂けます。
JR山形駅から山形大学小白川キャンパスへのシャトルバス(有料100円)も出ておるのでアクセスも簡単じゃ。
この機会に訪れてみられては如何かな?
今宵はこれまで、
出羽、さらばじゃっ!