【おきたま漫遊録】~米沢歩き 四~


元気に育っておる!

062上杉神社周辺のお堀では蓮が順調に育っており、間もなく綺麗な花を咲かせ人々の目を楽しませてくれる事でしょう。

蓮が花開く瞬間奏でる「音」を一度でいいから聞いてみたい上杉景勝が今宵の筆を執る。

本日の日記では、米沢市内のふたつの寺院を巡って謙信公のルーツに迫って参ろうと思う。

上杉謙信公は、享禄3年(1530)1月21日、春日山城に生まれ、幼名を虎千代と名付けられる。

7歳までを春日山城で育ち、その後、林泉寺に入門し、天室住職に預けられ学問や兵学などの教育を受け、天文12年(1543)8月15日、14歳の時に元服、虎千代から景虎へと改名。

その頃兄の晴景に代わり越後の統制のため栃尾城へと入り、翌年の初陣にて勝利を収めた。

天文17年(1548)長尾家の家督を相続、19歳にして越後の守護代となる。

天文21年(1552)に関東管領であった上杉憲政(義父)が北条氏康に敗れ、景虎を頼り越後へ落ち延びてくる。

これが後の川中島合戦のきっかけとなる。

憲政は、景虎を養子として上杉を名乗らせ上杉の家督・系図・重宝、そして管領職を譲渡した。

永禄4年(1561)家督を継ぎ、「義」に厚い景虎は名前も憲政の政の字を一字を使い「上杉政虎」と改める、その後「上杉輝虎」と改名。

その間、5度に渡り起きた戦いが「川中島の合戦」である、生涯の好敵手「武田信玄」と激戦を繰り広げたが勝敗が着かぬまま戦は幕を下ろした。

その後、永禄13年(1570)に名を法号「上杉謙信」と改めた。

ここで紹介致した「上杉憲政」殿の墓が米沢に御座います。

場所は

035JR米坂線の南米沢駅から徒歩3分ほど

023白瀧山 照陽寺

011立札の説明にも御座いますが、元々は越後は上越にあった寺を、上杉の会津、米沢への国替えに伴ってこの地に移された寺で御座る。

021「長尾景虎」から「上杉謙信」へと、謙信公の人生が大きく変貌をとげるきっかけとなった憲政殿がこちらで眠っておられる。

そして、この照陽寺の一件おいて隣にあるのが

034清瀧山 常安寺

この寺も上杉家の国替えに伴い越後は長岡市栃尾から米沢に移された寺のひとつに御座る。

上杉謙信公がまだ栃尾で過ごす御幼少の頃のある日、賊衆によって捕らわれそうになった。

その時、常安寺の住職で虎千代殿の師でもあった門祭和尚は、身を挺して虎千代殿を守ったので御座る。

以後、常安寺は上杉家から厚い信頼を受け大事に守られ、現在も米沢の常安寺、栃尾の常安寺には共に、上杉家から拝領の貴重な品々が残り大切に保管されておるので御座る。

033米沢市内中心部から少し離れた場所でひっそりと、しかし脈々と上杉の歴史は確実に受け継がれているので御座います。

直江兼続夫妻、某の奥方菊姫の墓がある「春日山 林泉寺」がここから西へ徒歩で約10分程のところに御座る。

歴史に興味を御持ちの方は是非、【上杉謙信公  EPISODE:0】の一コマに触れてみて下され。

 

今宵は某も謙信公を偲び、謙信公が愛してやまなかったお酒と琵琶で想いを馳せることに致そう。

064肴は米沢を代表する寿司

070塩引き寿司

093米沢牛の握り寿司

071蕩ける様な旨味と甘味が、地酒の香りと琵琶の音に相性抜群で御座る!

 

涎が止まぬ故、本日は是にて筆を置く。

撤収!

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【おきたま漫遊録】~米沢歩き 四~ へのコメント

  1. ゆうこ

    景勝様こんばんは。

    ブログの更新お疲れ様にございます。
    今回も上杉所縁の地のご紹介をして頂き、嬉しゅうございます。
    さて、今回のブログの感想を述べる前にまずはご報告を致します。
    昨日、景勝様が以前ブログでご紹介して下さった法音寺に行って参りました。
    足泥毘沙門天像を目の前にして心の蔵がドキドキしておりました。
    神秘な雰囲気に包まれた毘沙門天像は拝見する価値が十分にございますね。
    他にも貴重な資料が沢山展示されており、1つ1つじっくりと見て回りました。
    お坊さんが丁寧に説明して下さったので大変勉強になりましたよ。
    また、念願の上杉家廟所にも初めて参りまして、静寂の中に壮大な空気に包まれた廟所は素晴らしかったです。
    謙信公や鷹山公の思いを感じる事が出来た気が致します。
    もちろん、景勝様にもご挨拶して参りました。
    上杉の義の精神を十分に感じ取れた一日でございましたね。
    伝えきれない想いがまだまだ沢山ございますので、次にお会いした時にお話出来れば良いなと思います。

    さて、本題。
    照陽寺に上杉憲政様が眠っておられるのですね。
    御館の乱とは‥‥景勝様にとっても胸が痛くなる戦いでございましたね。
    ガイドブックにも掲載されていない上杉所縁の場所。
    御写真を見る限り、とても落ち着いた雰囲気の中にあるようでございますね。
    是非伺ってみたいと思います。

    常安寺。
    あら?林泉寺から近いのですね。昨日、林泉寺にも参りましたので‥惜しい。
    門祭和尚がおられたからこそ謙信公は生きている。
    そう思うと門祭和尚は上杉家にとっては恩人でございますね。
    尊敬致します。

    米沢ならではのお寿司。美味しそう!
    特に米沢牛の握り寿司とは。贅沢な逸品でございますね。
    今度、お寿司が美味しいお店を景勝様に教えて頂こうかしら♪

    では、大分長くなってしまいましたので今回はこの辺りにしておきます。
    次回お会いした時には法音寺のお話で盛り上がれそうで今からワクワクしております。
    また、お会いする日まで。
    これにて失礼致します。

  2. あんみつ姫

    景勝様
    お元気でいらっしゃいますか。
    日々のおもてなし、お疲れ様です。
    お堀の蓮の開花もまもなくのようですね。
    ご無沙汰している間に神社周辺の風景も夏模様になっていることでしょう。
    「宝物展」も終わってしまいますね。(~_~;)汗
    今回も謙信公のルーツに迫る二つの寺院の紹介、有難うございました。
    景勝様によって上杉家にまつわる神社仏閣、庭園などいろいろ教えていただきましたね。
    皆様にはお会い出来ませんが景勝様のブログを頼りに
    暫くぶりに米沢の街を散策してまいりましょう。
    歴史に思いを馳せながら、米沢の美味しいものも楽しみですね。

    では、明日もお天気がよろしいようです。
    気温も高くなりそうですのでお身体くれぐれもお気をつけくださいませ。
    またでござります。(^o^)/

  3. 檸檬

    景勝様☆こんばんは

    今月話題のワールドカップの喧騒にのまれ、繁忙な仕事に追われながら、景勝様のブログを拝見し、そこかしこに古の歴史が現代と融合し佇んでいるんだなぁと。。改めて感慨を深めております。

    前回宣言した、法音寺へもなかなかか参られず、後2日…となってしまいました。

    毎日夜中帰宅 の仕事に追われる日々の、一服の清涼剤になるように、過人の時代に想像の翼を広げに参りたいと思います。そこでその時代が紛れもなく動いていた実感を感じられるように、清涼な気持ちで観る事が出来れば♪と思います。

    寺子屋のような景勝様のブログに誘われ、歴史に興味を持ち米沢市を訪れるお客様が増えるといいなと思っております(*^^*)

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