皆様御機嫌よう、六右衛門にございまする。
拙者は慶長遣欧使節団として各国を周遊した身。
太平洋を航海し、フィリピンを経てヌエバ・エスパーニャ領アカプルコへと渡ったのでございまする。
フィリピンより遥か南には、拙者にとっては未踏の地「オーストラリア大陸」なるものがござります。
その南端に位置する島「達斯馬尼(タスマニア)」は、面積が北海道より少し小さいほどで、日の本同様に四季があり豊かな自然と珍しい動物があるといわれておりまする。
さて皆様、そんなタスマニアで「蕎麦」が作られているのはご存知だったかな?
日の本では新蕎麦の季節と言えば秋にございまする。
しかし暑い夏こそ冷たくておいしいそばをすすりたいと拙者は思いまする。
(夏蕎麦というものもございますが、味はどうも秋蕎麦より少し劣ると言われておりまする。)
そんな欲望を叶えるのがタスマニアの蕎麦にございます。
日本と真逆な気候をもつタスマニアでは蕎麦の収穫期が日の本とは逆。
つまり夏に風味が高い新そばをたべることができまする。
蕎麦が健やかに育つには、成長期にあたる夏に充分な水分が必要でござる。
この豊かなタスマニアの原生林から流れ出た水が、ある湖より用水路を結び、清涼な天然水を豪快に散水するのでございまする。
干ばつやその年の気候・降水量に左右される事がないため例年を通して、安定した蕎麦の高品質と生産量が確保できるということで、昨今ではこの「タスマニア蕎麦」なるものが出回っているのでございまする。
拙者はそんな折、タスマニア蕎麦と日本酒の飲み比べができる夕食会へ政宗様と景勝様にご同行という形の手筈となっておりました。
(ちなみに拙者は遅刻しました。)
政宗様、景勝様「遅い」
拙者「寝ておりました」
ぽかーっ!
さて、こちらがその「タスマニア蕎麦」にございまする。
なるほど…これは確かに新蕎麦の風味豊かな味と香り。夏に新蕎麦が食べられるという事はなんと贅沢かな!
七味唐辛子をまぶす食べ方を伝授していただき、わさびとはまた違った辛みと香りが味わえまするぞ。
豚の角煮、蕎麦豆腐、揚げ茄子をお通しをいただきまする。
またサイドメニューにはうす皮小なす漬け、にしん棒煮、板わさをつつきながら蕎麦を一口、また一口。
この度味わったお酒はこちら。
・浦霞(うらがすみ)宮城県塩竈市 淡麗だけれどもまろやかな味わいでした。
・あさ開(あさびらき)岩手県盛岡市 複雑なうまみに米の味も少々。お通しとの組み合わせが良かったですな。
・如空(じょくう)青森県五戸町 ふくよかな旨みと喉越しの良い後味!(拙者はこれが好きでしたな。)
・末廣(すえひろ)福島県会津若松市 酸味と甘味が混じる程よいバランスの味でした。
東北各地を代表する日本酒をこんなに味わえたのは初めての経験でござりまする。
もちろん普段より味わっている山形のお酒も負けておりませんがな!
とはいうものの、拙者は質より量であるが故にグビグビと飲んで行ってあっという間にへべれけに。
最後は「しそきり」と呼ばれる変わり蕎麦で〆。
あざやかな緑色とシソの香りが口、鼻、喉へと爽やかに突き抜けてゆく…
蕎麦で日本酒を味わう。日の本の享楽ここにあり、といったものでしたな。
この度参ったのは300年の歴史を誇る蕎麦屋「粉名屋 小太郎」にござりまする。
歴史ある佇まいと良質な蕎麦が味わえまする。ぜひ、お越し下され!
では本日はこれにて、失礼致しまする!
明日は「兼続公まつり 愛禮武 兼続公行列」に出陣致しまする。
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蕎麦といえば、中国の友達に「日本の蕎麦は緑じゃない」と言われた。
世界には いろんな蕎麦があるらしいですね。
明日は 南魚沼の兼続まつりへの出陣を お待ちしております。
ちなみに 「へぎそば」がおいしいですよ。
こんばんは、常長様m(__)m
タスマニア蕎麦があるとは存じませんでした。
秋だけではなく夏にも美味しい蕎麦が食べられるのは良いですね(^-^)
米沢は蕎麦も美味しいとのことですので、常長様お勧めのお店がございましたら是非とも教えて頂きたいです☆
政宗様と景勝様と夕食会に行かれたのですね(^o^)
御二人とも美味しいものをよく知っておられますので、様々なご意見が出てきたことでしょう。
皆様、お気に召したものはございましたでしょうか?
七味唐辛子をまぶす食べ方は暑い夏にはぴったりでございますね。
辛みがあれば食が進みそうですのでパクパク沢山食べられそう(^o^)
お通しやサイドメニューも美味しそうです♪
東北のお酒が一同に揃うのはなかなかございませんので貴重な体験をされましたね。
米所の日本酒は本当に美味しい。
常長様は質より量ですか(笑)私は一口ずつじっくり味わうのが好きにございます。
しそきりもお写真を見ただけでも美味しそうで是非とも食べてみたくなりました。
粉名屋小太郎様の外観は趣があり、その中で伝統ある日本食を食すのは魅力的でございますね。
機会があれば行ってみたいと思います。
ブログで置賜地方の食や文化を数多く知ることが出来るので毎回大変勉強になります。
これからも魅力たっぷりな置賜地方のことを日ノ本の皆様に、いや世界中の人達にお伝えして下さいませ(^o^)
では、これにてm(__)m