【出羽守徒然記】 其之壱拾壱


お晩で御座る、出羽守義光であるぞ!

ここ数日は日中と夜の寒暖の差が大きいようじゃが、皆様は体調を崩したりしてはおられぬかな?どうか御自愛下されよ。

さて、此度もしつこく山寺参拝記と参るぞ!

この日記を開いてしまったそなたは「運」が悪かったと諦めて今宵の完結編にお付き合い下され。

今日のはイヤになるくらい長いぞぉ~、いざ参る!

 

【出羽山寺参拝記 番外編】

山を下りて山門に戻り、下山口に向かうところで出迎えてくれたのは見事な白つつじじゃった。

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そして、下山口の少し手前に建つ「立石寺本坊」にて、無事に参拝を済ませ下山した報告を致す。

(※立石寺根本中堂 御本尊薬師如来様の50年に一度の御開帳は、7月14日(日)、8月4日(日)、10月20日(日)にも特別御開帳が御座る。これを逃すとまた50年待たねばならぬ!是非この機会に山寺を訪れてみては如何かな?)

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ようやく下界に戻り、ほっと一息ついたところでふと、大事な事に気づく・・・

「まだ昼飯を食っておらぬ!!」

ここまでずっと水しか口にしていなかったではないか!

人という者は不思議なもので、思い出したとたん急激に腹が減って同時に力が抜けていく。

我が身体が活動限界を迎える前に急いで何か腹に入れねば!

【MIB 旅情編】

と、いう事で、飛び込んだのは山寺街道沿いの蕎麦屋「美登屋 (みとや)」さん。

こちらのお店でいただいた「だしそば」がことのほか美味かった!

いつもは「置賜」の美味しい麺を紹介致しておる【MIB】じゃが、此度は番外編として、この「だしそば」を紹介致そう。

さて、「だし」とはなにか?

「出汁(だし)」ではなく「だし」なのじゃ。

「だし」とは、山形県の内陸部で古くから県民に愛され食べられてきた郷土料理で御座る。

暑さで食欲が落ちてしまうこれからの時季、そんな時に各家庭の食卓に登場するのが「だし」じゃ。

採れたて新鮮、ミネラルたっぷりな夏野菜(胡瓜・茄子・茗荷・オクラ・大葉など)を荒くみじん切りにして醤油など調味料で味付けした料理。

それを白飯にぶっかけてわしわしと食う!または冷奴に乗っけるなど、食べ方はいろいろ。

火も使わず調理も簡単、細かく刻んであるので喉ごしも良く、滋養に満ちて旬の味わいに溢れ、そしてとにかく美味い!

これを冷たい蕎麦にぶっかけたのが「だしそば」じゃ!

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こちらのお店の「だし」には黄菊や昆布、白胡麻も入って実に贅沢。

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上品ぶらずにグッシャグッシャにかき混ぜて食すのが正しくて美味しいカタチ。

汗をかいて疲れた身体、乾いた喉に冷たく喉ごしの良い二八蕎麦と、だしのやさしい旨味が相まって実に美味であった、満足♪

この「だし」、調理が簡単なうえバリエーションが豊富で、天麩羅やフライにかけたり、ハンバーグや焼肉にベジタブルソースとして使ったりとスグレ料理なのじゃ!機会があれば、この日記の中で美味しいレシピを伝授したいと思う。

 

さて、腹も膨れたし帰ろうか、と店から出たワシの目に入ってきたのが道沿いに立てられた最上三十三観音霊場巡礼」ののぼり旗。

そうであった、此処は三十三観音巡礼の札所でもあったのじゃ。

「最上三十三観音」は570年以上の歴史を持つ国内でも有数の古い巡礼地じゃ、山形県内、最上・村山地方に三十三ケ所の札所が点在しており、札所は一番「若松」から始まって三十三番「庭月」(番外として世照観音)迄。

あれ・・・?

山寺は一番札所ではない・・・?

なんとーーーっ!

一番札所は若松観音で山寺は二番となっ!

「気づかなかった・・・、気づきたくなかった・・・」

「そうだ!気づかなかったことにすればよい!(微笑むふっ)」

・・・・・・・・・

いや、しかし、そう言う訳にもいかぬ・・・、こうなったら行かねばなるまい!

山寺をあとにして一路「若松寺」へ向かう!

「緊急コース形成、605から675!」  ((((((((((っ・ω・)っ びゅーん

 

到着!(※意外と山寺から近かったりする)

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境内に入り、石段を登る

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此処が最上三十三観音の一番札所「鈴立山若松寺 (れいりゅうざん じゃくしょうじ)」じゃ。通称は若松(わかまつ)観音。

国指定重要文化財にも指定されておる「 若松寺観音堂」

室町時代の建立で、慶長年間にはワシが大改修をし、文部省が昭和41~43年にかけて解体修理を行っておる。奈良や京都の寺院は檜や欅を材料とする事が多いが、わしは我が領地に多いブナ材を主材料に修理を行った。建築学的にみて建造物に不向きなブナ材を主材としておるこの寺は、全国的でも珍しい御堂なのじゃ。また、観音堂内部に残された落書きは、主に江戸期のものかと推察されるが、当時の参拝者が書いたとおもわれ、最上札所の第一番霊場として諸願成就の祈願寺として此処がいかに多くの人々に親しまれたかを知る貴重な資料となっておるのじゃ。そして、今なお「わかまつさま」の愛称で親しまれております。

「目出度、目出度の~若松さまよ~♪」と歌われる「花笠音頭」は山形県を代表する民謡じゃが、この中の歌詞の若松様が実はこの寺の事なのじゃ!

230ほれ、石碑もこのとおり!

更には、若松様は「縁結びの観音様」としてもたいそう御利益があることで有名なのじゃ!

「縁結び」のパワースポットは他にもあり、それがなんと「こちらの御住職殿の手」なのじゃそうだ!

御住職と握手をすればその方面の悩み煩いから解き放たれるやもしれませぬぞ。

ちなみに、先に廻った「山寺」は「縁切り寺」と、よく言われるのじゃが、ん~・・・、間違いではないのだが、正確には「悪縁を切る寺」じゃ。勘違いなさらぬ様に。

さて、他にも境内には様々な史跡や文化財が御座いました。

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一番札所「若松観音」の参拝も無事終えたところで【出羽山寺参拝記】の旅はようやく終了じゃ。

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そして稚拙な参拝記に長々と最後までお付き合い下さった皆様

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あっ!言い忘れたが三十三観音巡礼置賜にもあるのじゃよ!いずれ機会があれば書こうかと思う。

さて、明日は第1回会津若松「城。まち博」2013に出陣致しますぞ。ステージで演武の他、物販ブースにも出没致します、会場で皆様にお会い致すのを楽しみにしておるぞ!

 

其れ出羽、本日は此処迄!

さらばじゃっ!!

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【出羽守徒然記】 其之壱拾壱 へのコメント

  1. ジャンボ鶴田

    会津でいい思いした分、飲み会は、最悪だったジャンボです。もし、総理大臣になったら(あり得ない)アルコール禁止令を発令してやる。チクショー。

    あっ…取り乱しました。

    だしは、ジャンボは好きです。肉を食うくらいなら、飯にそばにうどんにぶっかけてがつがつと。

    些細なことでイライラするジャンボ…。山寺で修行した方がいいかも…

  2. あんみつ姫

    最上様
    こんばんはヾ ^_^♪
    「山寺参拝記 番外編」お疲れ様でござりました。
    完結編とも言えるかと思いまする。(*´∀`*)

    お写真もいっぱいで山寺のことを詳しく教えていただきました。
    こちらこそ有難うござりまする。
    「だしそば」も美味しそう!
    山寺に行ったら絶対食べてみますね。

    本日も出陣お疲れ様でござりました。
    こちらは今日も梅雨模様で気温も低うございました。
    カラッと晴れた青空が恋しゅうござります。

    明日はしばらくぶりに皆様にお会いできますね。
    演武も久しぶりなので楽しみにしております。
    出羽、旬な会津若松でお会いしましょうぞ。またでござります。(^o^)/

  3. 耀子

    義光様☆こんばんは

    響では、前ステージの特異な雰囲気を、見事に払拭!武将隊の空気を瞬時に作り上げてましたね(^o^)流石です!
    誰が言ったか、愛の武将隊の最上様は、(殿)という雰囲気にぴったりだなぁ(^-^)と感じたステージでした。

    さてさて♪今日は楽しみにしてた、山寺参拝番外編!
    ナント(((・・;)殿から、縁結びなどと(((^_^;)
    殿は、ご住職様と握手してらしたのかしら?とても気になって、今夜は寝られそうもありません(*_*)

    なんてネ(^o^)
    出羽、明日の会津楽しみにしています(^o^)

  4. しお

    最上さまおはよう・・・こんにちはでございまする。
    今頃は会津に向かわれ、いや、もう到着されている頃でございましょうか。

    山寺参拝記お疲れさまでございました。
    そう、人は食べておらぬことに気づいた途端、急激な空腹感に襲われるのですよね。
    あれはなぜなのでしょう。悲しき性?

    だし、美味ですよね。
    こちらのスーパーでもそちらの「だし」を見かけますが、茗荷が出はじめたら自己流ながら作ります。
    最上さまのレシピも楽しみにしています(^^)

    花笠音頭の「若松さま」はそちらからとは!
    小学校の運動会で花笠音頭を踊ったことを思い出しました。(なぜ隣県とはいえ県外の音頭を・・・)
    残念ながらもう体は動きませぬが。

    出羽出羽!

  5. すだまり三姉妹(琴巳)

    昨日は、ゆり園に出陣 お元気様でした!
    久しぶりに お会いできて 嬉しかったです❤
    皆様が お帰りになった後 サア~と☂雨が降りましたよ。これも 政宗様のお力?でしょうか。
    そのあとは 涼しくなりました。
    山寺参拝記は 読み応えあって とても勉強になりました.

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