足りないっ!
怒涛の黄金週間を乗り切ったと思いきや、ほっとする間もなく出陣が続き、身体が幾つあっても足りず、影武者絶賛募集中の上杉景勝が今宵の筆を執る。
此度の黄金週間は日ノ本各地より大勢の御客様が置賜・米沢を訪れて下さり誠に嬉しい限りに御座います。
上杉まつりを御目当ての御客様も多かったため、上杉神社は連日大賑わいで御座りました。
上杉の関連スポット、上杉家廟所や林泉寺にも多くの方々に御越し頂き有難う御座いました。
中には、幾度も米沢を訪れて下さり、各観光スポットに脚を運んで下さっておられる方もおいでであろう。
そこで此度は、上杉神社からほど近い、神社北側の一般の方にはあまり知られていない上杉関連スポットをさらっとご紹介致そう。
先ずはこちら
「神達明神(かんだつみょうじん)」

天正18年(1590年)弥生の月、豊臣秀吉殿の命を受けて、某、上杉景勝は兼続を従え小田原城の北条氏政征伐へと出陣致した。
同年文月、北条氏政の自害、北条氏は滅亡し小田原城は開城となり、戦を終えた某と兼続は更なる奥州検地に備え一旦越後へ戻る事としたした。
帰路の途中、兼続は富士山麓の社で曽我兄弟の木像と出会い、曽我兄弟の仇討の逸話に心打たれ、この木像を譲り受けた。
これを持ち帰った兼続は、実父樋口惣右衛門兼豊が城主を務める越後国安塚直峯に大きな御堂を建立し「神達明神」と名付けて祀った。
その後、この木像は慶長3年の上杉家会津120万石移封に伴い、兼続が治めた米沢へと移し、樋口家の屋敷内に建てられ現在に至っておる。
次に
「白子神社(しろこじんじゃ)」
この白子神社は和同5年 (712)創建の大変な歴史と由緒ある神社に御座る。
その名の由来は、神のお告げにより桑林に蚕が大発生、その蚕が桑を食べている光景はまるで雪が降ったように一面白一色で、やがて繭を作った。
この不思議な現象を見た者達が、この地を白蚕(白子に由来する)村と呼び、和同5年に神社を建て白蚕(白子)明神と名付けたそうである。
その後も、米沢の鎮守の宮として、長井氏・伊達氏・蒲生氏・我が上杉と置賜を治めた歴代の領主から信仰され、社殿の造営や社領の寄進など、厚く保護されて参った。
元禄六年に吉良義周(米沢藩四代目藩主上杉綱憲の次男で実の祖父吉良上野介義央の跡継ぎ)が奉納した「白子大明神」の扁額や、上 杉鷹山公が倹約を誓って納めた「倹約誓詞」等、深く信仰されていた記述が残されており、この扁額と誓詞は市の文化財に指定されておる。
平安時代には、この地方を鎮めに来た小野良春によって社殿が建替えられ、鎮守の社となったと伝えられ、神社に保存されている古い鬼瓦(市指定文化財)は、この時建てられた社殿の鬼瓦とも言われておる。
現在の社殿は、大正6年の大火で類焼し、同13年に再建されたものに御座る。
この白子神社からほんの少し西に進むと
赤い欄干の「文殊橋」を渡り、すぐに
「法泉寺庭園と文殊堂」が御座る。

「法泉寺」は、元和4年(1618)兼続により創設された臨済宗の寺院、当初は「禅林寺」という名であった。
兼続は足利学校で修業させた九山和尚を呼び寄せ、兼続自身や九山が集めた図書を備え、米沢藩士の子弟を教育するための学問所としたのじゃ。
そこを「禅林文庫」と呼び、ここに起こった学問の流れや蔵書は、後の「藩校興譲館」へと受け継がれ、現在この蔵書は市立米沢図書館などに伝わり貴重な文化財となっておる。
元禄3年(1690)に、二代藩主定勝の三女亀姫の法名(法泉院殿)をとり、禅林寺から法泉寺と寺名を変えた。
法泉寺にはこの亀姫の墓と共に、定勝の四女で、吉良上野介義央殿の奥方となった三姫(富子)の墓もあり、三姫の墓からは白髪の髻が入った壺が見つかり、三姫が持っていた上野介殿の遺髪ともい われ、「忠臣蔵」の隠れた史跡としても注目されておる。
法泉寺の庭園は、米沢の三名園の一つに数えられ、九山和尚の時代に京都天竜寺の名園を真似て造り、歴代の藩主も好んで訪ねた。
鷹山公も明和7年(1770)葉月、家臣120余名を連れ、詩会を開いておる。

境内の文殊堂は、二代目の絶山和尚が慶安元年(1648)に切戸の文殊(京都府宮津市)を勧請したものと伝えられ、元禄2年に立派な御堂が建てられたが、寛政元年、大正6年と二度の火災にあい、現在の御堂は昭和5年に再建されたものに御座る。

知恵の文殊として信仰され、今日でも元日や7月24日の例祭には 多くの参拝者で賑わいを見せております。
以上、駆け足で御紹介して参った。
此度御紹介致した観光ポイントは何れもこの案内版に記して御座います。
拡大
上杉神社より徒歩で10分程度の距離に御座います。
興味を持たれた方は是非、訪れてみて下され。
さて、明日の出陣予定で御座る。
第32回全国白川ダム湖畔マラソン大会に出陣
川西町ダリヤ園スプリングフェアに出陣
この数日、置賜は肌寒い日が続いております故、御参陣下さる際は羽織るものを一枚余計に御用意いただくのが良いかもしれませんぞ。
本日は是にて筆を置く。
撤収!